塾を経営している坂元です。
塾を経営していると勉強ができない子の相談を受けます。
一番やっかいなのが国語のできないお子さんの相談です。
そいう子の指導をはじめて気がつくことがあります。
・漢字が読めない。
・言葉を知らない。
そして、最も根本的なのが。
・文章を読んでいない。
です。
この文章を読んでいないタイプの子の特徴は
文を見たときに、「音」として読んではいないことです。
別の言い方をするなら”文章をながめている”だけなのです。
だから、文章の内容は当然頭に入ってはいません。
(※眺めて読む速読法はありますが、高度なので横においておきます。)
このようなお子さんにはどうしたら良いか。
まずは音読をさせることです。
一文字一文字を「音(おと)」に変えることをさせることで、文を頭の中にいれてあげます。
まずは、文章を頭の中を通過させる癖をつけること。
文章を眺めるだけでスルーしていた悪い癖をなくしてあげることが先決です。
音読をさせていると、文章が読めていないことがわかってきます。
・助詞が違う
“てにをは”を本文と違うことを言います。”私が”となっているのを「私は」と言っていたりします。
・文末が違う
文末まできちんと読まないので、本文と違うことを言います。「~となっていた」とあるのに「~となってる」と言ったり。
・読めない漢字が多々ある。
読めない漢字が多々出てきてそこでつまります。
漢字が読めなくて、文章を読もうとしたときに思考停止になっていたことがわかります。
漢字を読めないと、文章の理解度や記憶度にかなり落ち込みます。
江戸時代の寺子屋でみんなで論語を音読していたといいます。
それに、文字に触れることの少ない塾生にいかにして文章を頭に入れていくかという実践的ノウハウがあることがうかがえます。
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